■洗車コーティングについて

■ボディーの汚れ  
 
 

 ※塗装を劣化させる物質 
   紫外線・塩分・タールピッチ・鉄粉・塗装ミスト・チリ・ホコリ・虫アブラ鳥の糞・樹液・工場煤煙・化学物質等
 ※塗装を悪化させる原因 
   手荒な扱いによる人為的なキズ、俗に「サンドペーパー洗車」と言われるような洗車
   以上のような塗装面にダメージを与えるさまざまな症状を理解する事により、洗車に対する意識や車に対する
   いたわり方が変わって来ると思います。 

1.経年劣化(老化現象)  
   時間経過と共に塗面が硬化していき、柔軟性が無くなり艶がなくなって来る。 
   タールピッチの付着や紫外線(UV)の攻撃も屋外を走る限り避けられません。 
   普段のメンテナンスレベルにより「差」がついて行くのは人も車も同じ事が言えるようです。 
2.粒子状飛来物(空中を漂う厄介者) 
  ※鉄粉 
   ブレーキダスト・鉄道の線路・工事現場等で発生します。
   特に線路脇の駐車場などは避けたい物です。放置しておくと、塗装面に食い込み錆の原因となります。
  ※樹液 
   春から夏にかけての成長期に多発します。付着したまま長期間放置すると、汚れを引きつけて硬化します。
   無理に剥がそうとすると、塗装剥離を起こす事もあります。樹脂成分によっては、塗装が変質する事もありま
   す。ガンコなのは松ヤニ!アルコールでふやかしてケミカル粘土と磨きで取りますが、シミになってしまったら
   取れません。
  ※チリ・ホコリ 
   工場密集地帯や交通渋滞のなかでは、ガス・酸・塩などの化学物質を含んだチリやホコリなどにさらされてい
   ます。東京などは年間で 1.6km平方に約1000トンもの目に見えないゴミが降り注いでいると言われていま
   すが、塗装に悪い物ばかりです。さらに直射日光の下では、粘着性・浸透性が高まり変色の原因になります。
   (出来れば、屋根付きの駐車場に停めたいものです。)
  ※ペイントミスト(外装塗料) 
   吹きつけ、ローラー塗装の飛散防止策の不備による被害です。
   もちろん工事現場周辺で多発します。工事現場付近の路上駐車は避けましょう。
   塗装等の修理工場から戻ってきた際にも要チェックです。
3.鳥の糞
   成分は複雑でタンパク質、カルシウム、アンモニア、セルロース、砂等を含み腐食成分、固着成分のはたらき
   で塗装を傷めます。虫の体液同様、放置すると酸化が進み変質、変色を招きます。発見したら硬化する前に
   取り除きましょう。硬化してしまったら擦らずに水で濡らしたテイッシュでふやかして除去します。
4.酸性雨
  ※酸性雨の正体 
   (大気の汚れ×紫外線)+ヒートアイランド現象大気中の汚れがヒートアイランド現象(都市部の地上気温が
   周辺部より高くなる現象)により舞い上げられる際に紫外線で酸化される。
  ※酸性雨 (ph4程度)
   雨や洗車の後、塗装面に付いたままの水滴が蒸発する事で酸性雨に含まれていた酸が強くなり塗装を傷め
   ます。雨の降り始めは特に酸性度が高くレモン汁が降っているようなもので更に乾くことにより、強い酸になり
   塗面上のwax分と雨がシリコンを焼きクレーター状の浸食汚染が輪紋状につきます。(水輪紋)
   <酸性雨の被害を防ぐには、雨の日、雨上がりの洗車が一番です。> 
5.イオンデポジット
   クレーターと同様に水滴が乾いたように見えるシミの事です。
   クレーターとは逆に極薄く盛り上がり、全体的に白く見えるのが特徴。
   これは、水道水に含まれる成分が、水分の蒸発によって取り残されたもので、水は面積を減らさず、体積を
   減らして蒸発するので、王冠状の縁として残ります。これは意外に多いが、水道水を使用して洗車する以上
   避けられないが、水滴を残さず拭き取る事で防げます。
6.センザイザンシ  
   洗剤をよく洗い流さなかった場合に起こるもので、上から見ても、その存在は確認出来ます。水滴が乾いた
   ように見えるシミで、僅かに窪んでいて白っぽく見えます。洗車の際に落とし切れなかった洗剤が塗装面の
   状況、水分、酸素、太陽光線などと複雑に絡み塗装を浸食するものです。これを防ぐには、良く濯ぎ、水滴を
   残さないように拭きあげるにつきます。
  <特に炎天下の洗車には注意>    
7.ウォータースポット
   塗装面上に水滴が残り、水滴をレンズとして直射日光が塗装面を焼いて出来るシミの事。(虫眼鏡で紙を焦が
   すのと同じ)
   太陽光線はクリアー層を通り抜けて、焦点が合うベースコート面を焼いてシミを作ってしまう。
   これは磨いても除去出来ません。防ぐには良く濯ぎ水滴を残さないように拭き上げるにつきます。    
   <炎天下の洗車は特に注意> 

8.虫の死骸      
   夏など虫の活動期、高速走行中に大量の虫の死骸が付着します。    
   シュウ酸、蜂酸などを含み腐食成分や固着成分のはたらきで塗装を傷めます。更に放置すると紫外線によっ
   てさらに酸化が進み、変質変色を招きます。<無理に擦らず専用ケミカルで除去します。>
9.トンボの糞(奇麗な車である証拠)
   夏から秋にかけての活動期に被害が多発します。しかも鏡面仕上げの車に多い。(水面と勘違いしている向き
   がある)
   黄土色や茶褐色の糸のような付着物がガンコにつきます。
   太陽熱で焼き付くので洗っても落ちない場合が多い。
10.塩害
   海浜地帯の潮風による塩害の他に、融雪剤、解氷剤(凍結防止剤)の中に氷点降下剤として含まれる無機塩
   類による塩害が考えられます。又、劣化したWAXは空気中の浮遊酸や塩分を吸収し塗装にチョウキング現象
   を引き起こしサビを発生させます。サビは塩化物イオンのはたらきで発生を促進させるので、スキー帰り、海帰
   りには必ず洗車で除去しましょう。
   下部洗浄も高圧洗浄機がお勧め。特にホイルは変色を起こす事もあり、早めの除去を・・・。
11.WAXムラ  
   WAXの塗りムラ、ギラツキ、光沢の不安定化を言います。
   ワックスの無駄掛け、拭き取りの不徹底が原因です。WAXは本来0.5ミクロンも載っていれば充分。
   それ以上は油膜や汚染吸着の原因となるばかりか余剰WAXが塗装上で熱や紫外線等と反応して焼き付くと
   酸化して変質、変色のもとになります。
12.チョーキング
   塗膜が劣化して光沢を失い、表面に粉をふく現象です。ソリッド塗装に多い現象で紫外線や強アルカリタイプ
   での水垢落としのしすぎなどによっても顔料が破壊され表面に浮き出してしまう現象。
13.チッピング
   跳ねた小石などによる塗装の欠損。この欠損が金属部まで達した場合、深刻なサビを発生します。
   金属部が見えるようなチッピングを発見したら、サビが発生する前にタッチアップなどで補修しましょう。
   重傷のチッピングを放置するとカサブタの様に塗装が浮き出し剥がれます。こうなると本格的な補修塗装が必
   要となります。
14.スクラッチ
   ヘアラインスクラッチ
   一筋の髪の毛のような細く長いキズで、塗装上で粒子状の汚れを引きずってしまった為に出来るキズ。
   洗車や拭き取りの際に作ってしまうことが多く頻度が高いのでキズとキズが錯綜し、ギラツクようなキズを作っ
   てしまいます(リング光彩)。
   その他鉛筆ラインまで傷つくとペンシルラインスクラッチ、10円パンチをコインスクラッチと言います。
    ※キズの見分け方 
     中性洗剤を滴下した水でキズを濡らします。キズが見えなくなれば磨きで消えますが、消えないようなら
     補修塗装が必要です。
     又、磨きと言ってもキズの深さや、形状によって磨く方向(浅ければキズに平行に深ければキズに直角に)
     なども変わるので要注意。
15.水垢      
   ・塗装面に塗布されたワックスが熱によって溶解して汚れを吸収してしまったもの。    
   ・ドア廻りやミラーの付け根などからグリースや接着剤がしみ出しこの油に付いたもの。    
     水垢とは汚れた油と汚れたワックスの事を指します。    
    ワックスは塗装面に塗布されると半液体状で塗装に付着して艶と撥水性を保持して約2週間前後で溶剤が
    蒸発し続け約7割ぐらいが消滅します。後に残ったロウ分は、ワックス本来の機能を果たせず大気中の汚れ
    や排気ガス等の汚染物質が吸着し角質化していきます。これが水垢の発生過程と考えられています。
    塗装面には無数の小さな通気穴(ピンスポット)があり、この通気穴には温度の上昇と共に開き、温度の下降
    と共に閉じる性質があり、温度差で伸び縮みし、ピンホールが開いている時は異物が入りやすくなります。
    はじめはピンホールに引っかかっている状態でも開閉を繰り返すうち塗装の中にまで入り込んでしまいます。
    <炎天下でのワックス掛けでは拭きムラも当然ながらピンホールから塗装内部まで浸透してしまうリスクを
    考えておきましょう。> 
16.雨ジミ  
   ボデイが熱い時に雨が降り、一気に冷やされると雨滴がしみ込んだ状態で塗装のピンホールが閉じて洗車でも
   落ちなくなるもの。


洗車環境
   洗車は基本的に擦って汚れを落とします。
   擦る=傷を付ける。傷を付けない洗車は基本的に無し!洗車により塗装がダメージを受けることを「カーケア汚
   染」と言われています。
   ・水はすぐ乾く〜イオンデポジットというシミに
   ・洗剤もすぐ乾く〜センザイザンシクレーターというシミに
   ・タオルが乾くと〜ヘアラインスクラッチという拭き傷に

  <「カーケア汚染」から車を守る為に>! 
  ※最小限の傷 
    最小限にするには〜水の力で汚れを落とす。(水圧を上手く利用する。・水をケチらない)洗剤の洗浄力を最大
    限に発揮させる〜ミセル濃度(充分に泡だった状態)水と洗剤が程よく混ざった状態が汚れを吸いやすく泡切
   れも良。
  ※直射日光
    直射日光をまともに受ける場所では、水、洗剤、WAXの乾きが早く拭き上げが間に合いません。特にWAX掛
    けの被害が一番大!
    「日陰で風が強くない・ボディが体温以下・乾燥する前に拭き取り」が基本です。
    どうしても以上の条件が合わない場合は、小分割施工又は拭き上げヘルプを確保すると良いでしょう。
  ※道具の選び方&使い方 
    全ての道具に言えることは、奇麗にクリーニングされている事が基本ツールの汚れ=サンドペーパー洗車を招
    きます。
    ・スポンジは洗車中もスポンジが汚れたらこまめに洗浄して内部に取り込んだ汚れを出して下さい。
    ・タオル類 
    @ある程度の肉厚があること。
    A洗濯機で脱水したレベルの湿り気がある。
    Bこまめに裏返す。(水分が中心に移動)
    Cタオルの動きはタテ・ヨコ・タテ(往復させると吸い取った汚れが戻る)
    Dセームタイプのクロス(水減らし用には最適)
    EWAX・コーテイング拭き上げ用
      普通のタオルはNG、一番のお勧めはマイクロセーム(普通のタオルに比べ値段は高目だが仕上がり精度
     と耐久性に優れ洗濯もしやすい!)
  ※雨あがり  
    事前にWAX・コーティング等をしていても雨の後は汚れがボディにのってしまいます。雨がやんだらボディに
    乗った水滴を除去します。

  <自然乾燥厳禁です>・・・雨はキレイな水ではないからです。 
  ※ボディの上で化学反応 
   @酸性雨+車の汚れ
    車の汚れが酸性雨の酸を吸着してしまい、その後の雨でも流れません。
   A(酸性雨+車の汚れ)×紫外線
    酸性雨を取り込んだ車の汚れは蒸発して酸性濃度が上がり、紫外線を受けて更に酸化が進みます。
    酸化した汚れは車のボデイ表面を浸食して凹凸にしてしまいます。(雨上がりにカアーっと晴れる状況が
    一番危険、酸はしぶとく残る)
    雨によって劣化したWAXが流される〜フロントガラスに油膜としてこびりつく又は水垢となって黒ずんで
    ボディに付着する。
    〜光沢&艶をもたらすWAXが汚れのベースとなってしまう。ただし普段から定期的(週1回程)に洗車して
    いれば酸性雨&紫外線の被害に遭う可能性はグンと低くなります。(ボディ表面の凹凸が小さいほど汚れも
    水滴も滞留しにくくなるからです。)

  <汚れたから洗うのではなく汚れのつきにくいボディをキープすることが理想!!>  
  ※雨に対する3つの基本スタンス  
   @雨が降る前 
    ボディの凹凸を無くすようなコーティング又はWAXがちゃんと施工されている。(汚れが乗りにくい状態にあ
    る)
   A雨が降り始めた 
     酸性度の高い雨を流す為に撥水系の洗車をする。
   B雨がやんだ 
     自然乾燥する前になるべく早く洗車する。
  ※WAXの上手な拭き上げ方  
   炎天下は厳禁です。必ず手を当てて確認。ボディ温度は体温以下。 
   WAXの量はともかく薄く。薄い水の膜がWAXの伸びを良くします。 
   風の流れる方向にタテ・ヨコ・タテ(排水溝を作ります)。力の掛け方はスポンジをつぶさない程度に、
   拭き取りはマイクロセーム(超極細繊維)で仕上がりバッチリ!


車の塗装
  1.ソリッド/単色塗装   
    上塗り 50〜60ミクロン
    中塗り 20〜30ミクロン
    下塗り 20〜30ミクロン
    防錆鋼鈑   
    ・ホワイト塗装 
     水垢が目立ちやすい
    ・濃色塗装(赤、茶、青、緑、紺) 
     変色、ヒビ、白ぼけが起こりやすい。特に赤茶は顔料に酸化鉄を使用している為、変色が起こりやすい。
    ・ブラック塗装 
     水垢は目立たない。顔料にカーボンブラックを使用している為、柔らかくキズが付きやすく目立ちやすい。   
  2.メタリック塗装      
    上塗り(クリアー)      
    アルミペースト(カラーベースにアルミ片を混ぜたもの)     塗装膜厚:140ミクロン 
    中塗り     250ミクロン以上の 
    下塗り     ものもある。 
    防錆鋼鈑      
    表面のクリアーはアクリル樹脂塗料であることが多く、柔らかいのでヒビや白ぼけが出やすい。 
  3.パール/マイカ塗装      
    上塗り(クリアー)    
    雲母(カラーベースと混ざりにくいがキレイ)
    中塗り(カラーベース)
    下塗り
    防錆鋼鈑
    アルミの代わりに雲母を使用、その下にカラーベースを塗った3層構造。メタリック塗装よりも厚い為、塗装の
    乾燥や硬化が不十分になりがち。新車時は特に1ヶ月間位は傷が付かないように水洗い等のイージーケアで
    優しく洗いましょう。 
  4.高品位樹脂塗装(メーカーコーティング)    
    高品位クリアー    
    アンダークリアー    
    新顔料ベース 
    カラーベース 
    中塗り 
    下塗り 
    防錆鋼鈑 
    新車時に施工されるメーカーのコーティング「フッソ樹脂加工」「SFHC」等は塗装の一部と考える。耐擦傷性
    クリア・高品位クリア等も同じ。汚れが付きにくいと評判良い。ボディをキレイにする事は上塗り層をどこまで
    メンテ出来るかがカギ。



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